生活や経営などの経済活動を行う主体(個人や企業)は、経済活動を行うために商品・サービスを消費したり、投資したりしなくてはなりません。そのためには、お金を支払う必要があります。しかし、現在そのお金が不足していたらどうでしょうか?個人であれば将来給料が入ってくる、企業であれば事業に投資して将来にその事業で利益が上げられる、といった具合に、将来得られるお金をあてにして現時点で商品・サービスを消費したり、投資したりするお金を手に入れたいというニーズがあります。こういったニーズに応えるのが「金融」です。
例えば、どうしても欲しい商品があるけど手元に支払えるお金がない場合、クレジットカードを使えばその場で商品を購入することができます。請求書は後日届き、その請求書通り後から代金の支払いを行えばいい仕組みになっています。こういったことが可能なのは、カード会社がその代金を一時的に立て替えてくれているからです。
このように、お金に余裕がある所からお金が不足している所へお金を融通することで経済の流れがスムーズに行えています。この仕組みを「金融」といいます。
もし、金融がなければ、経済活動を行う主体は経済活動を手元資金だけで行わなければならなくなります。手元資金が不足していれば、その範囲内でしか経済活動を行うことができないために、諦めなければならない消費や投資が出てきます。その結果、相対的に経済活動の規模は拡大することがなくなってしまいます。ゆえに、金融が存在することで諦めなければならない消費や投資が減り、相対的に経済活動の規模が拡大することになります。
これらのことから、金融は「経済の潤滑油」とも呼ばれています。
ただし、金融で無尽蔵にお金を貸し出すことはできません。資金の量と経済活動のバランスがとれていなければならないので、資金不足主体に貸し出せるお金は、資金余剰主体の余裕資金までとなります。また、お金を貸す側は、支払いをいつまでも待っているわけにはいきません。将来は不確実ですので、貸し出した先が支払いできない状態になるかもしれません。この支払いができなくなる不確実性を「信用リスク」と言います。お金を貸し出す際は、信用リスクを抑えるために、借り手の返済能力などについて審査を行うことになります。
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