シャープレシオとは
- シャープレシオ(英語:sharpe ratio)とは、「シャープ測度」や「シャープ尺度」とも呼ばれる、投資におけるリターン(収益率)とリスクの関係を示した指標です。シャープレシオは、高いリターンを上げたとしても、高いリスクを取っていた場合は、評価としてあまり優れていないという考え方を基にした指標です。
優劣を比較する指標
シャープレシオは、リターンを得るためにどれだけリスクをとっているかを示したもので、投資信託(ファンド)の優劣を比較する場合に用いられることが多い指標です。シャープレシオは、平均リターン(収益率)から無リスク(安全資産)利子率を引いて、収益率の標準偏差で割って計算されます。詳しい解説は以下。
シャープレシオの計算式と意味
- シャープレシオ=(平均リターンー無リスク利子率)÷標準偏差
シャープレシオは、ポートフォリオの年率換算後の平均リターン、無リスク利子率、標準偏差が用いられるのが一般的です。と、少し聞き慣れない用語が多いので、以下にその内容を解説します。
- 平均リターン
- 平均どれだけ収益率があるか
- 無リスク利子率
- 無リスク利子率(安全資産利子率)は、「リスクフリーレート」とも呼ばれます。これは、リスクがない証券の金利(利回り)を意味します。リスクがない証券は存在しませんが、中でもリスクが少ない安全資産は国債です。ゆえに、一般的には長期の国債の金利、すなわち「長期金利」が用いられます。投資信託の運用効率を見る場合は、この無リスク利子率に何を採用しているかチェックする必要があります。日本国債の長期金利を採用しているのか、米国債の長期金利を採用しているのか、それでシャープレシオも変わりますのでチェックしておく必要があります。
- 標準偏差
- 標準偏差とは、リターンのブレの大きさを示すリスク尺度です。リターンの変動度合い、すなわち「リスク」を意味します。過去、どれだけの大きさで利回りが変動したかを示しています。利回りの変動が大きいほどリスクが高くなりますので、標準偏差は高くなります。
標準偏差の計算は、過去の各年度ごとのリターンを過去の騰落率の平均値で引き、それを二乗したものを各年度ごとに合計し、それを年度数で割って平方根して求められます。
計算は少し複雑ですが、要するに標準偏差はリスクを示しますので、標準偏差が数字が小さいほどリスクが少ないことを示します。標準偏差が小さくてシャープレシオが高ければ、少ないリスクで大きなリターンを得ていることを示します。
シャープレシオの見方
- シャープレシオが高い
- シャープレシオの数値(比率)が高いということは、リスクよりリターンが大きく、効率のいい運用でリターンを上げていることを示します。
- シャープレシオがマイナス
- シャープレシオがマイナスということは、無リスク利子率よりリターンが少ないことを示します。すなわち、安全資産の利子率よりリターンが少ないということですので、投資価値がないことを示します(安全資産に投資した方がいいことを示します)。要するに、無リスク利子率は、長期の国債の金利(長期金利)が用いられることが多いので、シャープレシオがマイナスのもの(投資信託)に投資するより、安全資産である国債に投資した方がいいことを示します。
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