例えば、ある株式を信用取引を利用して買う場合、顧客(投資家)は、その株式の時価の30/100程度の金銭、または、それに相当する有価証券を委託保証金として差し入れて、その株式を買う代金を借りて売買することになります。これが信用買いです。信用取引では、通常、委託保証金の3倍程度の株式を売買することができます。
信用買いの場合、委託手数料と消費税、金利(融資金利)、諸経費がコストとしてかかります。信用買いは、資金(お金)を借りて株式を購入しますので、それには金利がかかります。また、お金を借りると、決められた日までに返さなければなりません。信用取引はこれを「信用期日」といって、お金を返済(決済)する期限がある取引となります。信用買いを行った場合は、信用期日までにそれを売らなければならないことになります。信用買いの信用期日は、制度信用取引の場合は、信用買いの新規建てを行った日から6カ月となります。すなわち、制度信用取引の場合は、信用買いで購入した株式は、6カ月以内に売らなければなりません。
信用買いを行うということは、近い将来、株価が上がると予想して株式を購入するのですが、もし自分の予想とは逆に株価が動いてしまって、委託保証金以上の損失が出てしまった場合、保証金の追加として、証券会社から「追証」が求められます。少ない資金で大きな取引をするのが信用取引ですので、リスクはその分大きくなります。ゆえに、信用取引は、投資初心者の方は利用しないようにしましょう。また、上級者の方も十分なリスク管理が必要な取引です。
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