企業が発行している株式の中で、大株主が安定的、持続的に保有して市場で売却される可能性が低い株式を除いて、市場で自由に売買されている株式です。なお、市場で売買される可能性の低い株式は固定株、少数特定者持株、特定株と呼ばれています。
会社四季報では[株主]の欄に<浮動株>として、直近期末時点の発行済株式数に対する1単元から50単元未満の株主が保有している株式数の比率が記載されています。これを「浮動株比率(読み方:ふどうかぶひりつ)」と言います。
つまり、浮動株比率とは、特定の株主に保有されている株式ではなく、株式市場に流通している株式数が発行済株式数のうち何%を占めているのかを示した指標です。発行された株式は、株式市場において全て売買されているわけではなく、機関投資家や外国人投資家、持株会社、投資信託などが安定株主となって保有していることが多いです。安定株主は長期保有が主ですので、短期的な株価に影響を及ぼしません。むしろ、安定株主ではなく、小口の投資家による売買が株価に影響を及ぼします。浮動株比率は、こうした小口の投資家の株数を浮動株として発行済株式数のの何%を占めているのかを示した指標です。
浮動株は、常に市場で売買されている株式のことですので、浮動株比率が高いほど流動性が高い銘柄と言え、浮動株比率が低いほど流動性が低い銘柄と言うことができます。要するに、
浮動株比率の高い銘柄と低い銘柄では、上記のように値動きが異なりますので、これらの特徴を踏まえた上で投資判断することが大切です。
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