総資産回転率(読み方:そうしさんかいてんりつ|英語:total capital turnover)とは、「総資本回転率(そうしほんかいてんりつ)」とも呼ばれる、年間の売上高を総資産で割って算出される比率です。
名称は「回転率」ですが、単位は「回」です。総資産回転率は総資本回転率とも呼ばれますが、総資産と総資本は等しい数値になるので、総資産回転率と総資本回転率は同じ数値となります。
総資産は、売上高や従業員数とともに企業の規模を示す指標となり、総資産の規模が大きい企業は誰しもが知る大企業であることが多いのですが、総資産は大きければいいというものではなく、資産を使ってどれだけ売上や利益を伸ばせているかが大切になります。それを大まかに示すのが「総資産回転率」です。
他の条件が一定だとすれば、総資産回転率はその数値が大きいほど資産を効率的に回転させて売り上げを伸ばせているということになります。よって、この数字が大きいほど株価にとっては上昇要因となります。
総資産をいかに効率的に回転できているかで、その企業の経営状態が把握できますし、総資産回転率が良ければその企業の株式への人気にもつながるので、株式投資をする上で十分注意して見ておく必要があります。
総資産回転率は、業種によって大きく異なるため、異業種で比較しても意味がありません。同業種と比較してみるようにしましょう。
総資産回転率は、業種によって異なりますが、大手企業や中小の製造業では1回転から2回転が適正(標準的)な値です。0.7回転以下であれば危険な水準です。流通業では2回転以上が適正な水準とされています。
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